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動物でも、人間同様にさまざまな病気があります。
病気を知ることによって
病気を予防したり、早期発見が可能な場合もあります。
当院での症例を紹介しますので
参考になれば幸いです。
キシリトール中毒(犬)
睾丸腫瘍(犬)
妊娠に伴う子宮ヘルニア(犬)
卵管摘出手術(小桜インコ)
ペニス脱 (アヒル)
角膜黒色壊死症 (猫)
子宮蓄膿症 (ハムスター)
股関節脱臼 (犬)
膣壁の過形成 (犬)
胃チューブ (ロシアリクガメ)
椎間板ヘルニア (犬)
膀胱結石 (うさぎ)
悪性リンパ腫 (コロンビアジリス)
甲羅の異常成長 (ケヅメリクガメ)
膀胱結石 (犬)
膀胱結石 (モルモット)
会陰ヘルニア (犬)
鼠径ヘルニア (犬)
異物誤嚥2 (犬)
子宮筋腫 (うさぎ)
異物誤嚥 (犬)
キシリトール中毒
ラブラドール・レトリバー メス 12歳
オーナーが留守の間に
2ボトル分のキシリトールガムを食べてしまいました。
フラフラするという主訴で来院されました。
血液検査の結果、重度の低血糖と肝障害が見られました。
入院して、血糖値を上げるための点滴を行い、
翌日には無事に退院できました。

ヒトにおいては、このような症状を起こすことはないのですが、
犬がある一定量のキシリトールを摂取すると、
インシュリン(血糖値を下げるためのホルモン)が著しく分泌され
血糖値が急激に下がり、低血糖症状が起ります。
身近にはキシリトールを含んだお菓子類が増えていますので、
ヒトには安全でも動物には危険な食べ物があることを
忘れないでください。
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睾丸腫瘍
シーズー オス 15歳
数ヶ月前から、ペニスの横の部分に
大きな膨らみができてきました。
潜在精巣(陰睾)が腫瘍化して、大きくなっていたため
去勢手術を行いました。


精巣は、生まれた時はお腹の中にありますが
生後1ヶ月ほどで、陰嚢の中へと降りてきます。(精巣降下)
しかし、遺伝的な病気により、睾丸が降りてこないで、
お腹の中や鼠径部に停滞してしまう場合があります。
その場合、陰嚢内よりも睾丸の温度が高くなってしまうため
腫瘍化しやすくなります。
早めに去勢手術をすることで防ぐことができます。
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妊娠に伴う子宮ヘルニア
ミニチュアダックス メス
交配後30日前後から、尾側乳房が両側とも腫れてきました。
エコー検査にて、鼠径部から脱出した妊娠子宮を確認しました。
つまり、おなかの中ではなく、乳房の部分に胎児が存在していました。
このままでは母子ともに危険な状態になるため
避妊手術を行い、鼠径ヘルニアを整復しました。


従来の報告によれば、仮に乳房部分にある子宮ヘルニアを
おなかの中に戻しても、胎児の発育障害を招き
逆に母体の生命にも危険を及ぼす可能性が高いのです。
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卵管摘出手術
コザクラインコ メス 14歳
数日前より、呼吸状態が悪くなりました。
エコー検査、レントゲン消化管造影検査の結果
卵管に水が溜まっていました。
全身麻酔下で卵管を摘出しました。

卵管や卵巣に水が溜まる病気は
過去に産卵を繰り返していた個体によくみられ、
ホルモン異常が原因とされています。
姑息的な方法として、溜まった水を針で抜くこともできますが
またすぐに溜まりますし、対症療法でしかありません。
日頃から持続的に発情していると
色々な病気の原因となりますので
発情させないことが望ましいです。
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ペニス脱
アヒル オス 4歳
2日前から、ペニスが脱出して元に戻らなくなりました。
ペニスからは出血があり、一部は壊死していました。
血液検査では、大きな異常はありませんでした。
ペニスは整復が不可能だったため、
全身麻酔下で切除しました。

鳥類やカメなどの爬虫類では
性的に興奮したり、極度に驚いたりすると
ペニスが脱出します。
これが戻らなくなってしまう状態がペニス脱です。
脱出したペニスが損傷していない場合は
元に戻してから
総排泄腔を縫合し治療できる場合もありますが
再発することも多いです。
鳥類やカメのペニスは純粋な生殖器官で
内部に尿道が走行していないため
壊死している場合は切断することができます。
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角膜黒色壊死症
アメリカンショートヘアー オス 5歳
突然片目を閉じ始めました。
検査の結果、角膜の表面が白く濁り、血管が発達し
角膜炎の症状を呈していました。
その後、角膜潰瘍を併発し
さらに、角膜の表面に黒い壊死部分が形成されました。
この黒い部分は2ヶ月ほどで徐々に剥がれ始め
最終的には切除し完治しました。

角膜黒色壊死症は、原因は分かっていませんが
しばしばヘルペスウイルスによる角膜炎から併発します。
角膜の一部が壊死・ミイラ化して
肉眼的には黒いかさぶたのように見えます。
黒い壊死部分は自然に脱落することもありますが
外科処置が必要な場合もあります。
ウイルス性疾患による眼症状は
治療が遅れるとこのように重篤な疾患へと
進行することもあります。
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子宮蓄膿症
キンクマハムスター メス 2ヶ月齢
外陰部から出血がありました。
超音波やレントゲン検査の結果
子宮に問題があることが分かったため
子宮卵巣摘出手術を行いました。


ハムスターの子宮や卵巣の病気は珍しくありません。
小さい動物でも、早期に治療をすれば
外科手術によって、命を救うことができます。
しかし、病気の発見が遅れ
動物の状態が悪くなれば、手術に絶えることができません。
小さい動物では、特に
早期発見、早期治療が必要です。
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股関節脱臼
ポメラニアン ♂ 8歳
散歩中に急にキャンと鳴き、右後ろ足を上げました。
レントゲン検査を行うと、股関節が脱臼していました。
麻酔をかけて、大腿骨を元の位置に整復し
そのまま吊り包帯で固定しました。
一週間後、包帯をとると正常に着地しました。

股関節脱臼は、通常手術をして整復します。
しかし、このように手術しなくても
正常に戻る場合もあります。
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膣壁の過形成
シーズー ♀ 10歳
数日前より、外陰部から赤いものが出てきました。
膣の壁が過形成をおこし
外陰部より脱出したものでした。
手術をして、脱出したものを切除しました。
同時に避妊手術も行いました。

メス犬は発情期を迎えると、ホルモンの影響で
正常でも膣粘膜は肥厚します。
しかし、ホルモンが過剰に分泌されると
このように脱出します。
同時に避妊手術を行うことで
再発を防止することができます。
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胃チューブ
ロシアリクガメ 飼育歴約2年
瞼が開かなくなって、食欲もなくなりました。
治療によって、眼は開くようになりましたが、
相変わらず食欲はありませんでした。
この時点で1ヶ月以上も全く食べていなかったため
首のところに穴をあけて、食道を通って胃に達するまで
チューブを設置しました。
背中に設置したチューブの先からエサを直接胃まで与えました。
1週間ほどで、自分から食べれるようになり
チューブは除去しました。

病気になると、食欲がなくなってしまうことは多いですが、
長い間食べていないと、胃腸が停止してしまい、
その病気が治っても食べられないことがあります。
その場合、このような処置をして
強制的にエサを与えることで
食べだす個体が多いです。
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椎間板ヘルニア
柴犬 ♂ 11歳
両後ろ足が麻痺して、2日前から歩くことが出来なくなり
来院されました。
内科療法(注射と飲み薬)を行いながら
鍼灸治療を週に2回の割合で開始しました。

徐々に改善が見られ、約1ヶ月後には
ほぼ正常に歩くことが出来るようになりました。

当院では、東洋医学を取り入れています。
犬の椎間板ヘルニア、うさぎの斜頚、モルモットの食欲不振、猫の便秘などなど、
さまざまな症例に対して鍼灸治療を行っています。
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膀胱結石
ミニウサギ ♀ 4歳
食欲不振を主訴に来院されました。
排尿障害のため、外陰部周辺は尿で汚れていました。
レントゲン検査の結果、直径1.5cmの膀胱結石が見つかりました。
この痛みのために、食欲がなかったみたいです。
膀胱結石を摘出しました。

うさぎやモルモットは、過剰に摂取したカルシウムを尿の中に排泄します。
さらに、完全草食動物のため尿のpHが高く
そのため、膀胱結石が非常にできやすい動物です。
結石を予防する方法としては
ペレットはカルシウム含量のできるだけ低いものを選択し
牧草については、アルファルファはたくさんのカルシウムを含むので避けます。
また、常に新しい水を用意して、水をたくさん飲ませるようにします。
さらに、水分の多い野菜を与えることも有効です。
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悪性リンパ腫
コロンビアジリス ♀ 6歳
数週間前から、足の付け根にできものができて
急速に大きくなり、回し車を回せなくなりました。

全身麻酔をかけて、できものを摘出しました。
病理組織検査の結果、悪性リンパ腫でした。
悪性のため、今後も抗がん治療が必要になってきます。


ジリス、プレーリードッグの仲間は
比較的、腫瘍のできやすい動物です。
日頃から、体をよく触って
できものがないか確認してください。
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甲羅の異常成長
ケヅメリクガメ 6歳 体重14kg
3日前までは元気でしたが、急に食欲がなくなり
元気もなくなりました。
血液検査では異常はありませんでしが
レントゲン検査で、たくさんの糞がたまっていることが分かりました。
甲羅が異常に成長して、尾を出すことができず、便秘になっていました。
異常な甲羅を切断しました。
甲羅の中には、骨髄があるため
露出した骨髄はエポキシ樹脂で覆いました。
⇒ 
(真後ろから)
⇒ 
(斜め下から)
⇒ 
(腹面から)

(切除した甲羅)
甲羅を切断後、便も少しずつ出るようになり
元気や食欲も元に戻ってきました。
大型の陸ガメでは、急速に大きくなるために
飼育環境のちょっとした不備が大きな問題を引き起こすことがあります。
早めに病院に連れてきてください。
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膀胱結石
ヨークシャーテリア ♂ 10歳
膀胱の中に結石があって、3ヶ月前から血尿が続いていました。

食餌療法などで効果が見られないので
手術をして結石を摘出しました。

結石の成分は、シュウ酸カルシウムでした。
シュウ酸カルシウム結石は、尿のpHが低いと出来やすい結石で
表面がでこぼこしているのが特徴です。
犬の場合、特殊な処方食を与えることによって
再発を防ぐことが可能です。
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膀胱結石
アビシニアンモルモット ♂ 5歳
違う病気のためにレントゲン写真を撮った時に、たまたま発見されました。
膀胱を切開して、結石を摘出しました。

モルモットやうさぎは、過剰に摂取したカルシウムを尿の中に排泄します。
さらに、完全草食動物のため尿のpHが高く
そのため、膀胱結石が非常にできやすい動物です。
結石を予防する方法としては
ペレットはカルシウム含量のできるだけ低いものを選択し
牧草については、アルファルファはたくさんのカルシウムを含むので避けます。
また、常に新しい水を用意して、水をたくさん飲ませるようにします。
さらに、水分の多い野菜を与えることも有効です。
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会陰ヘルニア
雑種犬 ♂ 11歳
おしりの横が膨らんでいるのに、数日前に気付きました。

膨らみの中身は、液体とお腹の中の脂肪でした。
おしりの横の会陰と呼ばれる部分に穴が開いて
お腹の中から脂肪が皮膚の下に飛び出していました。
脂肪は取り除いて、穴はふさぎました。
同時に去勢手術も行いました。

会陰ヘルニアの発生はオスに多く、ホルモンのアンバランスが原因で、
大部分は去勢をしていないオスにみられます。
去勢手術をすることで未然に防ぐことができます。
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鼠径ヘルニア
ミニチュアピンシャー ♀ 10歳
1年くらい前から、少しずつ下腹部が膨らんできました。

膨らみの中身は、子宮とその周りの脂肪でした。
鼠径の部分の腹膜に穴が開いて
お腹の中の子宮が脱出していました。
子宮と卵巣を摘出して、腹膜に開いた穴を閉じました。

鼠径ヘルニアは、避妊手術をしていない中年のメス犬に多発します。
特に、妊娠期や発情期は要注意です。
避妊手術をすることで発生を予防することができます。
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異物誤嚥2
スタンダードプードル ♂ 1歳
昨日の夜から元気がなく、水も飲みませんでした。
今朝からはえずきがみられました。

下腹部に10cmほどの楕円形の硬結物が触知できました。
バリウム造影検査を行いましたが、半日以上たっても
ほとんどのバリウムが胃に残っていました。
空腸に詰まっていたのは、ゴム製の手袋でした。

子犬は、特に色々なものを食べたがります。
特に大型犬は気を付けてください。
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子宮筋腫
ミニウサギ ♀ 5歳
特に症状はありませんでしたが、
高齢になってきて子宮の病気が心配なので
避妊手術を行いました。
子宮は全体に大きく腫れていて、一部にできものができていました。
病理組織検査結果は、子宮筋腫という良性の腫瘍でした。

うさぎの子宮の病気は非常に多発します。
そのため、予防的に避妊手術をすることが重要になってきます。
⇒避妊手術が必要なわけ
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異物誤嚥(犬)
ミニチュアダックスフント ♀ 4歳
1回嘔吐して、その後食欲がなくなりました。
元気もなくなりました。
バリウム造影検査の結果、腸が閉塞している状態だったので
緊急手術を行いました。
異物からひもがでていたため、腸管はアコーディオン状に
折りたたまれており、(向かって右側の部分)
一部の腸は、壊死していました。(左側の部分)

壊死していた部分の腸は切除して、つなぎ合わせました。
異物は、ぼんぼり状のおもちゃ(右下)とそれにつづくひも(左下)でした。

ひも状の異物は、腸がアコーディオン状に折りたたまれるため非常に危険です。
特に、細い糸状のものだと腸が切れてしまい、お腹の中に内容物が漏れてしまい
腹膜炎をおこす危険性もあります。
この症例のように、異物によって腸が血行障害を起し、壊死している場合は
その部分を切除する必要があります。
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