① 鳥のゴハン
② 鳥クラミジア感染症
(オウム病)
③ PBFD
(オウム類の嘴・羽毛病)
① 鳥のゴハン
| 鳥の理想的なゴハン |
主食はペレット
副食として少量の配合飼料、青菜
|
米国では、鳥のゴハンといえばペレットです。
日本でも近年、鳥の栄養学が注目されるようになってきて
栄養的な問題から発生する病気が
非常に多いことが分かっています。
以下になぜペレット食が理想なのか
詳しく説明します。
小鳥用配合飼料(穀物種子)について
アワ、キビ、ヒエ、カナリアシードなどの穀物種子から
構成されています。
これらの種子類は、低脂肪ですが、炭水化物を多く含有しています。
そのため、食べ過ぎると肥満になってしまいます。
また、含まれるアミノ酸の量が種の種類によって異なるので、
いろいろな種類の種子類を食べることによって
全体としてバランスをとる必要があります。
しかし、たくさんの量を与えてしまうと、
好きな種類の種子だけを食べて満腹になってしまい、
栄養が偏ってしまうので、配合飼料の意味がありません。
与える場合は、一日に食べきる量に制限して与えてください。
また、殻付きエサとムキエサがありますが、
下の表を見てもらうと分かりますが、
ムキエサは、ビタミンやミネラルが少ししか含まれていません。
栄養的な価値がまったく異なりますので、
与える場合は、必ず皮付きエサを与えてください。
| /100g |
たんぱく質 |
脂質 |
ナトリウム |
カリウム |
カルシウム |
鉄 |
ビタミンA |
ビタミンB1 |
ビタミンB2 |
ナイアシン |
|
g |
g |
mg |
mg |
mg |
mg |
μg |
mg |
mg |
mg |
| アワ |
殻付き |
10.7 |
3.9 |
4.0 |
500 |
21 |
5.0 |
0 |
0.73 |
0.18 |
5.8 |
| 精白粒 |
10.5 |
2.7 |
1.0 |
280 |
14 |
4.8 |
0 |
0.20 |
0.07 |
1.7 |
| キビ |
殻付き |
10.3 |
3.8 |
2.0 |
1200 |
20 |
3.5 |
0 |
0.46 |
0.11 |
4.6 |
| 精白粒 |
10.6 |
1.7 |
2.0 |
170 |
9 |
2.1 |
0 |
0.15 |
0.05 |
2.0 |
| ヒエ |
殻付き |
9.3 |
5.0 |
2.0 |
380 |
33 |
3.5 |
0 |
0.46 |
0.11 |
4.6 |
| 精白粒 |
9.7 |
3.7 |
3.0 |
240 |
7 |
1.6 |
0 |
0.05 |
0.03 |
2.0 |
| エン麦 |
殻付き |
9.8 |
5.9 |
- |
- |
- |
- |
0 |
0.70 |
0.18 |
1.8 |
| 精白粒 |
13.7 |
5.7 |
3.0 |
260 |
47 |
3.9 |
0 |
0.20 |
0.08 |
1.1 |
そして、配合飼料の中には、緑やピンクの色を付けている粒が
混じっていることが多くあります。
合成着色料を使用しているものは、
与えないようにしてください。
油種子について
油種子とは、ひまわりの種、クルミ、麻の実、サフラワー、エゴマ、
ナタネ、ニガーシード、ピスタチオ、マカダミアナッツ、落花生、
かぼちゃの種、アーモンドなどが含まれます。
これらは、たんぱく質やアミノ酸の含有量が非常に高いので
有用ですが、
必要以上に脂肪分を多く含みます。
中型以上のインコ用、カナリア用の配合飼料には
たくさん含まれていますが、これらの種類の鳥が、
栄養学的に脂肪分を多く摂取する必要はありません。
| /100g |
エネルギー |
水分 |
たんぱく質 |
脂質 |
炭水化物 |
灰分 |
|
kcal |
g |
g |
g |
g |
g |
| 油種子 |
ひまわり |
611 |
2.6 |
20.1 |
56.3 |
17.2 |
3.8 |
| くるみ |
674 |
3.1 |
14.6 |
68.8 |
11.7 |
1.8 |
| 麻の実 |
463 |
5.9 |
29.5 |
27.9 |
31.3 |
5.4 |
| エゴマ |
544 |
5.6 |
17.7 |
43.4 |
29.4 |
3.9 |
| ピスタチオ |
615 |
2.2 |
17.4 |
56.1 |
20.9 |
3.4 |
| 落花生 |
562 |
6.0 |
25.4 |
47.5 |
18.8 |
2.3 |
| マカダミアナッツ |
720 |
1.3 |
8.3 |
76.7 |
12.2 |
1.5 |
| かぼちゃの種 |
574 |
4.5 |
26.5 |
51.8 |
12.0 |
5.2 |
| 穀物種子 |
アワ |
364 |
12.7 |
10.7 |
3.9 |
73.1 |
2.4 |
| キビ |
356 |
12.6 |
10.3 |
3.8 |
73.1 |
2.0 |
| ヒエ |
380 |
13.0 |
9.3 |
5.0 |
69.1 |
3.2 |
| エン麦 |
367 |
10.3 |
9.8 |
5.9 |
72.4 |
2.8 |
たんぱく質について
たんぱく質のうち、特に必須アミノ酸を
いかにたくさん含んでいるかが問題になります。
穀物種子は全体的に少なく、
要求量を満たしていません。
油種子は、必須アミノ酸の要求量を十分に満たしていますが、
脂肪分が多すぎるので常食することはできません。
必須アミノ酸は、羽毛、皮膚、くちばし、爪の材料になるものですので、
不足するとこれらに異常が発生します。
脂肪について
鳥の脂肪摂取量は、4%とされています。
穀物種子は、これを満たしていますが、
油種子はこれの約10倍量含まれており、高脂肪すぎます。
脂肪が多すぎると、肥満や脂肪肝の原因となります。
ビタミン類について
穀物種子は、ほとんどビタミンを含んでいません。
油種子には、ある程度含まれていますが、
要求量には足りません。
|
ビタミン |
ナイアシン |
ビタミン |
葉酸 |
パントテン酸 |
| /100g |
A |
D |
E |
K |
B1 |
B2 |
B6 |
B12 |
|
μg |
μg |
mg |
μg |
mg |
mg |
mg |
mg |
μg |
μg |
mg |
油
種
子 |
ひまわり |
9 |
0 |
14.0 |
0 |
1.72 |
0.25 |
6.7 |
1.18 |
0.00 |
280 |
1.66 |
| くるみ |
23 |
0 |
27.5 |
7 |
0.26 |
0.15 |
1.0 |
0.49 |
0.00 |
91 |
0.67 |
| 麻の実 |
20 |
0 |
24.7 |
50 |
0.35 |
0.19 |
2.3 |
0.39 |
0.00 |
81 |
0.56 |
| エゴマ |
16 |
0 |
25.7 |
1 |
0.54 |
0.29 |
7.6 |
0.55 |
0.00 |
59 |
1.65 |
| ピスタチオ |
120 |
0 |
27.5 |
29 |
0.43 |
0.24 |
1.0 |
1.22 |
0.00 |
59 |
1.06 |
| 落花生 |
6 |
0 |
16.8 |
0 |
0.85 |
0.10 |
17.0 |
0.46 |
0.00 |
76 |
2.56 |
| マカダミアナッツ |
0 |
0 |
0.0 |
5 |
0.21 |
0.09 |
2.1 |
0.21 |
0.00 |
16 |
0.50 |
| かぼちゃの種 |
43 |
0 |
16.3 |
2 |
0.21 |
0.19 |
4.4 |
0.16 |
0.00 |
79 |
0.65 |
穀
物
種
子 |
アワ |
0 |
0 |
2.8 |
0 |
0.73 |
0.18 |
5.8 |
0.18 |
0.00 |
29 |
1.84 |
| キビ |
0 |
0 |
0.8 |
0 |
0.46 |
0.11 |
4.6 |
0.20 |
0.00 |
13 |
0.94 |
| ヒエ |
0 |
0 |
0.7 |
0 |
0.46 |
0.11 |
4.6 |
0.11 |
0.00 |
30 |
1.29 |
| エン麦 |
0 |
0 |
1.3 |
0 |
0.70 |
0.18 |
1.8 |
0.17 |
0.00 |
14 |
1.50 |
| 成鳥の必要維持量 |
500
U |
100
U |
1.0 |
0.1 |
0.5 |
0.1 |
7.5 |
1.0 |
1.0 |
200 |
1.5 |
ビタミンAが不足すると、
皮膚や粘膜から細菌が感染しやすくなります。
また、痛風の原因にもなります。
ビタミンDが不足すると、くる病、骨軟化症、卵殻形成不全の
原因になります。
ビタミンB1が不足すると、
多発性神経炎によって栄養性脚弱を示します。
これは、特に要求量の高い雛を、
ムキエサだけで育てた場合に多発します。
以上のように、小鳥用配合飼料(穀物種子)や油種子では、
十分な栄養を取ることができません。
これを補うためには、青菜やボレー粉が必要です。
青菜について
種子類に、不足しているビタミン、ミネラルを補う目的で与えます。
特に、穀物種子からはビタミンAをまったく摂取できませんので、
ビタミンAを多く含む種類を与えてください。
また、カルシウムを多く含む種類を与えてください。
カルシウムとリンのバランスは、
リンがカルシウムの半分以下のものを選んでください。
小松菜、チンゲンサイ、シロナなどがおすすめです。
キャベツ、レタスなどは、ビタミンAやカルシウムが
少ししか含まれていません。
果物類も、同様の理由でおすすめできません。
|
カルシウム |
リン |
ビタ
ミン
A |
ビタ
ミン
D |
ビタ
ミン
K |
ビタ
ミン
B1 |
ビタミン
B2 |
葉酸 |
パントテン酸 |
ビタ
ミン
C |
| /100g |
mg |
mg |
μg |
μg |
μg |
mg |
mg |
μg |
mg |
mg |
| 小松菜 |
170 |
45 |
3100 |
0 |
210 |
0.09 |
0.13 |
110 |
0.32 |
39 |
| チンゲンサイ |
100 |
27 |
2000 |
0 |
84 |
0.03 |
0.07 |
66 |
0.17 |
24 |
| 大阪シロ菜 |
150 |
52 |
1300 |
0 |
190 |
0.06 |
0.18 |
150 |
0.24 |
28 |
| カブの葉 |
250 |
42 |
2800 |
0 |
340 |
0.08 |
0.16 |
110 |
0.36 |
82 |
| 大根の葉 |
260 |
52 |
3900 |
0 |
270 |
0.09 |
0.16 |
140 |
0.26 |
53 |
| ニンジン |
28 |
25 |
9100 |
0 |
3 |
0.05 |
| |